手相で幸せ探し

手相は変化していくもの

自分の手相を、年月を空けて身比べてみたことがあるでしょうか?

 

実は、手相って、一生同じわけではないんです。
年齢と共に、少しずつ変化していくものなんですよ。
それが、「手相は神経や大脳と密接に関連している」と言われる所以です。

 

その証拠に、生まれたばかりの赤ちゃんの頃の手相と、
大人になってからの手相は異なっています。
主要な線はそう大きく変わるものではありませんが、
大人になるにつれて、手相の線が濃くなっていったり、
細かい雑線が増えてきたり。
それは、その人が生きる環境に応じて脳の発達具合も違えば、
精神状態も変わってくるからです。

 

手の平の線はや指紋は、手の平で何かを持ったりつかんだりした時に
皮膚が移動することがないように作られた“滑り止め”のようなもの。
皮膚の下の筋肉の発達具合によって線のあんばいも変わってきますので、
例えば、物を持って運んだりすることが多い人は
手相もクッキリ力強くなってくるでしょう。

 

反対に、あまり重い物を持つ機械がない仕事の人は、
手相の線も細い場合が多いです。

 

このように、手相には、“その人”が如実に現れるのです。
同じ生年月日や生まれ時間が同じ人は、
この日本国内に約500人ほどいるそうですが、
それぞれ、育つ環境はバラバラですよね?

 

星占い的には全く同じ運命を背負って生まれてきたのだとしても、
育つ環境によって運勢は大きく変わります。

 

それを読み取れる唯一の占い。
それが、手相占いなのです。

手相と脳の結びつき

その昔、中国では、
手相の変化によって病気を診断していたと言われています。

 

例えば、緊張すると手に汗をかいたり、
身体が冷えると手がかじかんでしまったりしますよね?
これも、手が体の内面の状態を表しているわかりやすい例です。

 

特に、脳と手相の関係は非常に深いことが知られています。
ご存知の通り、脳は、自律神経と末梢神経を調整するという
重要な任務を背負っていますよね。
ですから、自律神経に異常が出ると、
すぐさま手にも変化が現れるのです。
手に汗をかく…というのも、自律神経系の機能と関係しています。

 

ちょっと難しいかもしれませんが、もう少し具体的なお話をしましょう。

 

手の指の動きをコントロールしているのは、
脳の大脳新皮質にある「運動野」という領域です。
この領域は体の運動を支配している部分で、
手に関する部分は実にその1/3もの面積を占めているのだそうです。

 

私たちは何げなく物をつかんだり、何かを指先で触ったりしていますが、
これは脳の複雑な動きによって成されているもの。
「感覚を受け取って⇒過去の記憶と照合・判断して⇒運動の指令を出す」
…という一連の動きを経て、私たちは手を動かすことができるのです。

 

どうでしょうか、脳の働きと手の動きが密接につながっていることは
イメージできたでしょうか?

 

この大脳新皮質の発達過程は、
サルと人間の大きな違いの一つとしてもしばしば取り上げられる点で、
「人間の脳の大脳皮質は、手の機能の発達と共に分化してきた」
という説が一般的とされています。

 

つまり、手の発達こそが、
私たち人間の脳を発達させたカギになっているということですよね。
手を使うことによって
脳を著しく発達させたと言っても過言ではないのかもしれません。

 

いわゆる「手相」と呼ばれる手の平の線は、
その進化過程に刻まれたものなのだとか。
その線の傾向は、遺伝的な性質として、
子孫に受け継がれているものと考えられます。

手相の線は何を意味する?

手相占いにおける主線である「生命線」「感情線」「頭脳線」は、
生まれて間もない赤ちゃんの手の平にも刻まれています。
ここから、脳が発達するにつれて手相もどんどん変化していくのです。

 

脳は、全身のあらゆる機能を司る司令塔ともいうべき場所。
この脳とつながっているわけですから、
手相を見れば、ある程度はその人の体質や性格を読み取ることができます。

 

例えば、手の平の真ん中付近を横に走る「頭脳線」は、
身体の運動をコントロールする「運動野」に支配されています。
そのため、頭脳線を観ることによって、
単に頭の良し悪しばかりではなく、
運動神経の発達具合についても有る程度は知ることができるのです。

 

頭脳線が真横に走り、まったく下降しない手相の人は、
かなりの確率で運動神経の発達が優れています。

 

逆に、頭脳線が貧弱な場合は、
運動神経の発達が貧弱か何らかのトラブルを抱えているケースが多く、
運動器官に麻痺があったりする場合もあります。