手相で幸せ探し

ラージ・ウマさんのメッセージ

古今東西、様々な手相占いの書籍は数多く出回っています。
「自分の手の平の中に未来がある」
という神秘に惹かれて手相に興味を持つ人もいれば、
「飲み会の席でモテそうだから」
という理由で手相占いの勉強を始める人もいるでしょう。

 

興味を持つきっかけは人それぞれですが、
書籍を読み進めていくうちに
その世界観にぐんぐんのめり込んでいく方も多いんですよ。
手相は、老若男女問わず、私たちの好奇心をかき立てる学問なのです。

 

筆者が手相学に興味を持ったのも、一冊の本がきっかけでした。
それは、ラージ・ウマさんの「インド手相術」(幻冬舎)という本。
ラージ・ウマさんは、たまたま筆者と同い年だったこともあり、
「どんな占い師さんなんだろう?」「インド人?」
…と興味を抱いて本を手に取ったのです。

 

ラージ・ウマさんはインドのデリー生まれの女性。
幼い頃から手相に興味を抱いていた彼女は、
著名な占術家の先生に師事して占いを勉強したのだとか。
インド占星術と手相術を組み合わせた独自の術法で様々な相談に応じています。

 

彼女の著書の中で最も印象深かった言葉は、
「手相師は医者のようなものだと私は考えています」というフレーズ。
医師が心電図やレントゲンを見て患者の身体の調子を理解するように、
手相師は手相を見てその人の心や脳の動きを読み取るものだというのです。

 

彼女によれば、手相は「生きているエネルギーそのもの」。
一人ひとり異なる運命が刻まれていますので、その手相を見れば
その人が抱える問題を一瞬で読み取ることができるというのです。

 

難しい理論や理屈は抜きにして、
この考え方が筆者にとっては妙に“腹落ち”したんですね。
そこから、手相を本気で勉強してみようと思うようになりました。

 

ちなみに、ラージ・ウマさんは、基本的にはインドを拠点に活動していますが、
年に数回は来日して鑑定や講座を開講しているのだとか。
ぜひ、一度はお会いしてみたいものです!

インドは手相の発祥地

意外と知られていませんが、手相占いの発祥地はインド。
現地では、古くから手相術が人々の生活に密着しているそうで、
特別に「占い師」と呼ばれる人でなくとも手相の基本を心得ているのだとか。

 

インド手相術の根本にあるのは、
「人間は身体の中に宇宙からのエネルギーを受け取って生きている」
という考え方。
この宇宙エネルギーが手相の中にそのまま映し出されているため、
手相は「人生のプラグラムそのもの」であると考えられているのです。

 

そのため、その人にとって最も好ましい「タイミング」を非常に重視します。
新しい行動を起こすべきタイミング、身を引くタイミング、何かを決断するタイミング
…考えてみれば、私たちの人生には
この「タイミング」を計る出来事があふれていますよね。

 

日々、何気なく決断していますが、
このタイミングを誤るとせっかくのチャンスを逃すことにもなり兼ねません。

インド手相学で重視すること

インド手相術では、宇宙からのエネルギーを正確に読み取ることによって、
その人にとってベストな「タイミング」を見つけることが可能です。
これは、いわゆる「流年法」の一種と思っても間違いないでしょう。

 

流年法とは、手相の“線”の長さを計測することによって、
ある出来事が起こる年齢を正確に割り出す技術のことを言います。

 

例えば、生命線の○cmの位置にこんなサインが出ているから、
△歳の年は事故に気をつけるように…といった具合でしょうか。
「100%当たることを科学で証明してみろ」と言われると、
今の科学ではそれは難しいでしょう。

 

しかし、流年法で運命のビッグウェーブをつかんで成功した
という例が多いのもまた事実。
まさに、「信じる者は救われる」ということかもしれませんね(笑)。

 

最後に補足ですが、ラージ・ウマさんのインド手相術では
鑑定の際に「右手」を重視します。
左手は「過去」や「先天的」な部分を表し、
右手は「後天的」要素や未来を表す。
…この考え方は、手相術の権威である西谷康人氏の考え方とも一致しています。

 

西谷氏はさらに、右手には環境の変化や現実的な変化が、
左手には精神的な変化やその人の内面の出来事が刻まれていると説いています。
これは、右手を司る「左脳」と、
左手を司る「右脳」の機能の違いに起因しているようです。